「じゃ、じゃぁ、水埜さんで。」
水埜さんの勢いに圧倒されながらもなんとか答えた。
「えぇー!!敬語とかいらないのに!!」
水埜さんは唇を尖らせた。すごい可愛すぎる…
少しモテるんじゃなくてかなりモテるだろこれは。
「水埜、あんまり真城ちゃんを困らせたらダメだろ。」
空良が助けてくれた。
多分、空良はみんなのお母さん的な存在だろうな。
あたしがそんなことを思っていると、
「真城、お前なんでこんなとこで寝てんだよ。ここがどこかわかってんのか?」
旭が上から目線で言ってきた。
「屋上。」
あたしは旭の問いに素っ気なく答えた。

