風神I





刺すようなオーラと言うのか、とにかく存在感が半端ではなかった。



直感で思ったこいつがリーダーだと。





顏のパーツ1つ1つがそろいすぎていて、つくりものの人形を見ているような感覚におちいる。




それでも、あたしと同じ黒い瞳には一点の曇りもなく、むしろ光りが宿っているようにも見えた。





「それであなたの名前は何っていうの?」




あたしがずっと風雅という人を見ていると水埜さんが聞いてくる。






「あ、佐倉真城、高1…です。」





敬語とか、あまり得意ではないから少ししどろもどろになってしまった。






「真城ちゃんね!!いい名前ね!!あたしのことは水埜って呼んで。敬語とかも入らないから!!」