「次は俺でいいかな?」
優しそうな人が言った。
「俺の名前は 要 空良(カナメ ソラ)、高2って言っても留年しちゃってるからほんとなら高3。よろしくね。」
青い髪に少しタレ目の優しそうなイケメンが空良。
「あっちの奥にいるのが 古城 風雅(コジョウ フウガ)、あいつも俺と同じで留年して高2なんだ、無口なだけで悪いやつじゃないからね。」
空良が一番奥でフェンスに寄りかかって座っている黒髪の男を指して言った。
風雅と言われた男は眉間にシワをよせじっとあたしを見ているだけだった。
黒髪をなびかせな男はあきらかにここにいる全員の中で整った顏をしていた。
何よりも、オーラが普通ではなかった。

