「おい!!お前、名前何っていうんだ。」
突然、赤髪が喋った。今のは多分あたしにだろう。
「人に聞く前に自分の名前言ったらどうですか。」
とりあえず自分より歳上だろうと思い敬語で言った。
すると…
「俺のこと知らねぇのか?」
赤髪は呆然としている。
なんか前にも似たようなことがあったような気がするけど、思いだせない…
「もしかして、ここにいる全員の名前知らない?」
女の人が聞いてきた。
「知りません。」
あたしは、なんだか悪い気がして下を向いた。
「責めてるわけじゃないから安心して!!ただちょっとびっくりしただけだから。」
女の人はあたしに優しく声をかけてきた。

