すると、もう1つ別のゆったりとした優しい声が聞こえた。
「話がずれてるのもあるけど、二人の声が大きすぎるせいでその子、起きちゃったみたいだよ。」
「「「「えっっっっ!!」」」」
ばれてたか。
あたしは、ゆっくり体をおこした。
そこには、見事に顏の整った人達。
声で確認できたのは5人だったけど、ここにいるのはどうやら6人のようだ。
「あ、あの。ゴメンね?起こしちゃったみたいで…」
オレンジの長い髪にオレンジの瞳をした女の人が申し訳なさそうにいった。
「いえ、大丈夫です。」
あたしがそう言うと女の人は綺麗な顏でにっこり笑った。

