テニスコートといい、屋上といい、この学校は不思議なことだらけだ。 「まっ、いっか。」 ようやく静かな場所を見つけたんだし、これでやっと落ち着いて眠れる。 あたしは屋上の真ん中へ行って寝転んだ。 ヒンヤリとした床が背中に当たってきもちいい、お日様もポカポカしてていい気持ちだ。 そこから、寝返りを打ったりして気持ちよさを十分に堪能していたあたし。 朝に早く起きてしまったせいか少しずつ睡魔が襲ってきた。 瞼が段々と重くなってきたあたしは襲いくる睡魔に逆らうことなくすぐに眠りについていた。