「この学校の奴らどんな考えしてんのよ」



「どんなって?」



氷真が聞いてきた。




「不良のくせに遅刻しないし、理事長の話しを聞くためだけに何分も待ってたりワケわかんないわよ。」




「俺らの先輩がわざわざ俺らに勉強教えにきてくれてるんだぞ?ありがてぇだろ、それなのに遅刻なんて失礼なことしねぇ。まぁ、不良なのは否定しないけどな。」




氷真が言った。それに続いて紫音も口を開く。




「それに、理事長だって忙しい人だ。俺らのために来てくれたんだ。何時間だって待てるぜ。」




そういうものなのかしら。




あたしにはわからない、どうしてそんな気持ちになれるのか。