風神I





風雅の言葉についに泣き出す者もいた。







「どうして…」




リーダーの実穂という女が呟いた。









「どうしてあたしじゃないんですか!?今までずっとあたしは風神の皆様を見てきたのに、何でそんな女何ですか!?」




悲鳴に近い声で言うと女はあたしを睨む。




「そんな平凡な女よりあたしの方が皆様に合っているはずです!!」




女はそう叫ぶと風雅に抱きついた。
















チクンッ











あたしの胸が少し痛んだ。