風雅の言葉についに泣き出す者もいた。 「どうして…」 リーダーの実穂という女が呟いた。 「どうしてあたしじゃないんですか!?今までずっとあたしは風神の皆様を見てきたのに、何でそんな女何ですか!?」 悲鳴に近い声で言うと女はあたしを睨む。 「そんな平凡な女よりあたしの方が皆様に合っているはずです!!」 女はそう叫ぶと風雅に抱きついた。 チクンッ あたしの胸が少し痛んだ。