「君たちは、誰に手を出したかわかってないようだね。」 笑いを終えた空良が再び女達を見る。 女達は空良の言葉があまりわかっていないようだ。 「わかってると思うけど真城ちゃんは風神の姫だ。」 「姫は風神の象徴とも言える絶対的な存在だ。」 空良の言葉を馨が引き継いだ。 馨の顔はもう笑っていない。 そして今まで黙っていた風雅が口を開く。 「お前らはこいつを傷つけたと同時に風神を敵にまわした」 風雅は十分に女達を睨みつけ言った。 「覚悟しろ、仲間に手を出した奴は例え女だろうが容赦しない。」