「よかった。」
「あんまり心配かけんじゃねぇよ!!」
皆それぞれに安心したような顔になる。
「ゴメン。」
あたしは下を向いて謝る。
結局、皆の力を借りないといけない自分が悔しかった。
「別に責めてるわけじゃ…」
旭が慌てだした。
その時、皆の後ろから風雅がやってきた。
風雅はあたしを見下ろす。
風雅の目を見ることが出来ないあたしは再び視線を下に下ろした。
すると、あたしの頭の上に風雅が優しく手を置いた。
突然のことにあたしは目を見開く。
「話しは後だ。」
風雅はそう言うとあたしに背を向けて青ざめている女達を見た。