「それは、ふう…ヒッ!!」 旭が途中までいいかけて止めた。 視線の先には恐ろしい顔で旭を睨む風雅。 もしかして… 「風雅が買うように言ったの?」 あたしの問いに風雅はバツが悪そうに顔を逸らす。 「……………あぁ。」 顔を逸らしたままで言う風雅。 少し耳が赤い。 「ありがと。」 嬉しかったあたしは素直にお礼を言った。 風雅はあたしの方に顔を向け直して静かに微笑んだ。 相変わらず無表情でも笑ってもカッコいいやつだな。