風神I





「楽しみにしてます。」




あたしはそう答えた。




水埜さんはそんなあたしを嬉しそうに見て言う。




「あたしは何時でもあなたの味方よ。」




その言葉に少しだけ勇気を貰えた。




















「じゃぁ、そろそろ屋上まで送るわ。」




水埜さんは立ち上がる。




「あたし、一人で行けますよ。」




「ダーメ!!また女達に絡まれるわよ!!」




本当に心配性のお姉さんだ。




「ほら、行きましょ!!」




水埜さんはあたしの手をとって歩きだす。




諦めてあたしは水埜さんと一緒について行った。