風神I





「消毒してあげる。服脱げる?」




「そこまでしなくても「いいから、遠慮しないの!!」




水埜さんの勢いに負けて渋々制服のボタンを外す。




その間に水埜さんは救急箱をとってきてくれた。




「うわー、痣だらけ。我慢しすぎよ。」




水埜さんにデコピンされる。




「………スイマセン。」




あたしは謝る。




そんなあたしに水埜さんは笑った。




「よく頑張ったわね。」



水埜さんは手際よく手当てしてくれた。




手当てが終わってボタンを締める。




「真城ちゃん、今度からきつくなったらあたしのところに来ていいわよ。」




「いいんですか?」