「レモンティ二つある?」 「はい。」 水埜さんが周りにいた人の一人に言うと、急いで冷蔵庫からレモンティを持ってきてくれた。 「ありがとうございます。」 あたしがお礼を言うと持ってきてくれた人が慌てだした。 理由がわからず首を傾げるあたし。 その様子を見て水埜さんは笑っていた。 「ねぇ、少し真城ちゃんと二人で話したいから席外してもらっていい?」 「はい、わかりました。」 水埜さんの言葉を聞いて中にいた数人が席を外してくれた。 「すごい慕われてますね。」 あたしは素直に思ったことを言う。