あたしは空き教室を出て屋上に向かった。
「お、真城遅かったな。」
あたしが入って来たのに一番に気づいたのは馨だった。
「階段が怖くて来れなかったんじゃねぇの?」
旭がバカにした顔であたしを見てきた。
「旭だって注射怖いくせにね。」
空良が爽やか笑顔で言った。
「ばっ!!何言ってんだよ!!」
秘密をあたしに暴露された旭は顔を真っ赤にして怒った。
「院長の息子が注射苦手なんだ。」
さっきのお返しというふうにあたしは冷めた視線を旭に送った。
「……悪ぃかよ。」
旭は恥ずかしそうに視線を逸らしていた。
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