「いや、ボーっとしてたからどうかしたのか?」




「大丈夫。」




そう言ったあと、すぐに大五郎が入ってきてホームルームになった。






「じゃ、次の時間は自習な。」




やる気のない大五郎はさっさとホームルームを終わらせて帰って行った。




本当に大丈夫かこの学校。




あたしは席から立ち上がった。




「どこ行くんだ?」




今まで眠っていた紫音が話かけてきた。




「屋上。」




「送っていく。」




「大丈夫。近いし、心配しないで。」




紫音が立ち上がろうとする前にあたしは断りを入れた。