その時のあたしは無意識に昔の自分と重ねていたんだと思う。 無我夢中でボールを追いかけるあたしと、 アドバイスをだしながら的確にボールを返してくる… お父さん… あたしは二人から目をそらして下を向いた。 そうしないと、昔のことをいろいろと思い出してしまうから、 「真城?」 心配したように大が覗きこんできた。 「大丈夫?元気ないけど。」 力もかがみこんであたしを見てきた。 「大丈夫。考え事してただけだから。」 あたしは二人と目を合わせながら言った。