風神I






しばらく歩いていると、真城ちゃんは大きめの高級マンションに入って行った。





「おぉ!!さっそく彼氏の家でお泊まりか!?





「真城もやるねぇ!!こんな高級マンションに住んでる彼氏がいるなんて。」




大と力が交互に言った。






「それにしてもデケェマンションだな。どんな奴が住んでんだ?」




旭がマンションを見上げながら言った。









「あいつだ。」




今まで黙っていた風雅が突然言った。




「え?何が?」




俺は聞き返した。




「このマンション、あいつの家だ。」




風雅がぶっきらぼうに言った。