あたしは上履きに履き替えると教室に向かった。
とりあえず毎日、朝の出席だけは出るようにしている。
あたしは教室に向かいながらさっきの手紙のことについて考えていた。
あたしの予想ではあの手紙、汚い字で書かれてるけど書いたのは多分女だと思う。
手紙から少し香水の匂いがしたし、
男ならこんなやり方じゃなくてもっと堂々といじめて来ると思う。
女のいじめは陰険だからイヤなんだよね。
「真城ー!!」
手紙について考えていると後ろの方であたしを呼ぶ声が聞こえた。
振り向くと氷真が手をふってこちらに来ていた。
その後ろには紫音もあくびをしながらついてきている。

