風神I

















『風神に近づくな。』
















そう黒いペンで大きく汚い字で書かれていた。







「なんだ。」




あたしはふぅとため息をついた。




ただのいやがらせか、無駄に緊張してしまった。




あたしは手紙を元に戻してスクバに入れておいた。




多分これはあたしが風神の幹部連中と一緒にいることをあまり賛成出来ないやつからだろう。




みんながみんな賛成してるなんて思ってないし。




特に風神のファンとかなら尚更だろう。




あたしに対しての個人的なものだ。




別にみんなに言う必要はないだろう。