「まぁ、よくはわからないけど。自然に仲間って思えると思うよ。」
最後に空良が締めくくるように言った。
「ふーん。」
あたしは窓の外を眺めた。
みんなのいうことが仲間と言うならあたしは仲間にはなれないだろうな。
あたしはみんなを敵とかから助けるなんて力はどこにもない…
楽しいという感情がどんなものか忘れてしまったから一緒にいて楽しいなんて思えない…
信じる心をなくしたあたしがみんなを信じることも出来るはずがない…
あたしはみんなに言えない過去がある。言うつもりなんてないからずっと隠していくつもりだ。

