「真城ちゃん、何分くらい待ってたの?」




空良の質問にあたしは少し考えながら答えた。




「そんなに待ってないよ。四・五分くらいだったと思う。」




「真城ちゃん。待ってくれるのはいいけどなるべくは家の中で待っててほしいんだ。」




「どうして?」




「真城ちゃんが一人でいたら、さらって下さいって言ってるようなものだ」




空良は真剣な顔で言った。




「それに黒蛇が真城のことをどこまで知ってるのか分からないからな。もし家まで知ってたとしたら危なすぎるだろ。」




空良の次に馨が言った。









「ゴメン。」




迷惑をかけてしまったような気がしてあたしは謝った。