「じゃぁ、今週の土曜日の十二時くらいに迎えに行くから準備しといてね、真城ちゃん。」




「うん。」




空良の言葉にあたしは頷いた。













素直に頷くあたしをいつの間にか起きていた風雅が見て密かに微笑んでいたのは誰も知らない。








「おい馨、土曜日さぼんじゃねぇぞ。」




「はいはい、心配性だよな旭は。」




「心配じゃねぇよ。忠告してんだ俺は。」



旭と馨ののんきな会話が聞こえてくる。




最近ではあたしもこうやってみんなと一緒に屋上ですごすことが多くなった。






こんな生活でいいのかなと思いながらあたしは屋上から見えるテニスコートを眺めていた。