「わかった。」




今まで黙っていた風雅が口を開いた。




「いいのか、風雅。」




馨も複雑そうに風雅を見る。




「お披露目暴走はしない。だが風神の奴等にはお前を守るためにもお披露目する。それでいいな。」




風雅はあたしを真っ直ぐみながら言った。





「うん。」




あたしは頷く。




周りのみんなはそんなあたし達を複雑な顔で見ていた。












時刻を見ると時間はもう21時を過ぎていた。




「あたし、そろそろ帰るね。」




「送る。」




初めて来たときからいつもあたしの帰りは風雅がついてきた。




今日もいつも通りにみんなと別れたあと風雅の存在を横に感じながら帰っていった。