「聞いてたよ。」 「じゃぁ、なんでやらないなんて言い出すんだよ。」 旭の問にあたしは一人一人の目を見て言った。 「あたしは期限つきの姫だよ。黒蛇との決着がつけばあたしは姫じゃなくなる。」 あたしの言う言葉にみんなは黙るしかない。 「こんなへんな形でできた姫を大切な暴走に出させるよりも、いつか守りたいって思えるような姫が表れたときのためにとっておきなよ。」 みんな複雑な顏で黙りこむ。 「真城ちゃん…」 空良は悔しそうに、そしてなにか言いたそうな目であたしを見てきた。。