風神I





「「怒り猿とったどー!!」」




「……………ぐぇ…。」




大と力は旭の上に乗って叫んでいた。




旭はその下でうなだれている。




そろそろ死にそう。





「大、力、怒り猿がそろそろ限界みたいだからどいてやれ。」




「「えー、しょうがねぇなぁ。」」




双子は同時にジャンプしながら旭の上から降りた。




天使のような空良の言葉に怒り猿は救われたようだ。




「くそ…悪魔のドッペルゲンガーズめ。覚えてやがれ…」




旭は床に転がりながらブツブツ一人言をいっていた。




怖いんだけど。