「あいつっていうのはね、副総長のことなんだ。」
「副総長?空良じゃないの?」
「俺と旭、大、力はただの幹部だよ。まぁ情報管理は俺だけど。」
へぇ、空良が副総長じゃないんだ。
「大丈夫!!すぐ会えるって!!」
力がニコニコしながら言ってきた。
何が大丈夫なのか。
「そうだ、真城ちゃんに渡したいものがあるんだ。はい、これ。」
空良がだしてきたのは黒い携帯。
「なにこれ。」
「携帯に決まってんだろ。」
「それはわかる。何であたしに渡すのか聞いてるの。」
旭の馬鹿らいし答えに冷めた視線を送りながら言った。

