風神I





「あいつっていうのはね、副総長のことなんだ。」




「副総長?空良じゃないの?」




「俺と旭、大、力はただの幹部だよ。まぁ情報管理は俺だけど。」




へぇ、空良が副総長じゃないんだ。







「大丈夫!!すぐ会えるって!!」




力がニコニコしながら言ってきた。




何が大丈夫なのか。












「そうだ、真城ちゃんに渡したいものがあるんだ。はい、これ。」




空良がだしてきたのは黒い携帯。




「なにこれ。」




「携帯に決まってんだろ。」




「それはわかる。何であたしに渡すのか聞いてるの。」




旭の馬鹿らいし答えに冷めた視線を送りながら言った。