空良の手の中にあったもの、 それは… 「ラジカセ?」 「正解。」 空良が持っていたものは小さめのラジカセだった。 あたしは空良の手の中にあったラジカセをマジマジと見つめた。 「これがなんなの?」 「よく、聞いといてね。」 空良はラジカセをセットすると再生ボタンを押した。