「あたし、姫なんてガラじゃないし。そこら辺の女と一緒にされても困る。」 あたしは屋上から出ようと立ち上がった。 「あたし、帰るから。」 あたしは出口へ向かって歩きはじめた。 「はぁ、これはあんまり使いたくなかったなぁ。大、力、あれだして。」 空良はため息をついて双子に言った。 「「イエッサー!!」」 双子もノリノリでなにかを取り出してきた。 「真城ちゃん。これ何かわかる?」 あたしは振り向いて、空良の手の中にあるものに目を向けた。