あたしは少し考えたあと顏をあげた。 「わかった。風神の姫になるよ」 あたしの言葉に眠っている風雅以外は安心したようにため息をついた。 「ただし期間は、黒蛇との決着がつくまでの話だからね。」 「ありがとう。真城ちゃん。」 空良はさっきの黒い笑みではなく優しい笑みになって言った。 これから先、空良を怒らせないようにしよう。 黒蛇に狙われるよりも恐ろしいことになりそうだ。 裏の総長だよ絶対。 あたしは心の中で空良を決して怒らせないことを決意した。