「もう一度言うよ?黒蛇は危険なんだ、現に真城ちゃんにナイフをだしたくらいなんだからね」
空良は黒く笑いながら言った。
「真城ちゃんが風雅の大切な人っていう噂はもうどの族にもしれわたってる。風神と敵対している族がこれを利用しないわけがない。」
あたしは空良の説明に頷くしかできない。
「君を守るのは真城ちゃんの為だけではなくて俺達の為でもあるんだ。」
空良の言葉を聞いてあたしは下を向いた。
確かに、迷惑がかかってるのはあたしよりも風神の方だ。
あたしのせいで風神が潰れる可能性だって出てきたんだ。
あたしが我が儘なんて言うのは筋ちがいだ。

