「おい、何してる。」 低く唸るような声があたしの後ろの方で聞こえた。 あたしは、声が聞こえた方へ振り返った。 「…古城……風雅」 そこにいたのは、屋上で一度会ったきりの古城風雅だった。 相変わらず綺麗な黒い瞳をして、あたしと男達の方を見ていた。 すると、古城風雅の目が男に握られているナイフを見た。 そのとたん、古城風雅の眉間のシワがさらに深くなった気がしたがここからじゃ暗くてよくわからなかった。 古城風雅は無言でこちらに歩いてきた。