それからだと思う、洋平を好きになってから毎日の平凡さをちゃんと受け止めたいと考えるようになり、 ちゃんと体感しておこうと決めた。 もちろん、そんなことは彼氏には秘密だしわざわざ言うつもりもないし、むしろ誰にも教えないのだが。 ただただのんびりと桜を眺めて、気づいたらもうお昼が過ぎており、お弁当を食べることにした。 お重に自分が作ったものを詰めたのは初めてで、なんだか尊い恋愛をしているのだと実感できて朝は幸せだったし、 それを洋平に披露できる今も嬉しい。