「入ってこんのか?」



部屋の中からカラカラ乾いたおじいさんの声が聞こえた。



どうやら私の存在に気づいてたらしい。




カチャリッ―――



ゆっくりと扉を開く。


私はとーおじい様と向き合った。



「カッカッカ!そう思い詰めた顔するんじゃない!」


菩薩のような優しい顔だけどしわくちゃだ・・・
この特徴的に笑ってる人がとーおじい様琴華院藤蔵だ。