桜が目を覚ました時、もう有馬は家を出ていた。
テーブルの上には、ベーコンエッグとサラダが、ご丁寧にラップまで掛けられて鎮座している。
皿の傍には、1枚のメモ書き。
『キッチンに食パンがあるんでそれもやいて食べてください。こんにゃくがなかったんで、味そ田楽は無理でした。今ど買ってきます。今日はおそくなります。ありま』
よっぽど急いでいたのか、メモは走り書きだ。
面倒くさい漢字が、所々ひらがなになってもいる。
「なんで味噌田楽? 有馬食べたかったのかな?」
桜は首を傾げた。
寝言の記憶はないらしい。
テーブルの上には、ベーコンエッグとサラダが、ご丁寧にラップまで掛けられて鎮座している。
皿の傍には、1枚のメモ書き。
『キッチンに食パンがあるんでそれもやいて食べてください。こんにゃくがなかったんで、味そ田楽は無理でした。今ど買ってきます。今日はおそくなります。ありま』
よっぽど急いでいたのか、メモは走り書きだ。
面倒くさい漢字が、所々ひらがなになってもいる。
「なんで味噌田楽? 有馬食べたかったのかな?」
桜は首を傾げた。
寝言の記憶はないらしい。
