片思いの空

今日の朝はいつもより騒がしかった




「つかさちゃんおはよ!!」

「おはよ!!つかさ!!」

純ちゃんと二人で挨拶をする


「…さやっ」



つかさちゃん…なんだかいつもと違う





「ねぇ〜さや、純聞いてよ〜」


後ろを振り向くと情報通の南ちゃん



「なになに〜?おもしろいネタあった!?」


興味津々の純ちゃん




「優介君ってさ〜…彼女いるらしいよ」




…えっ!?



嘘だよね…?



「昨日デート現場見ちゃった子いるらしいよ〜キス現場も!!」






「そ…っそうなんだ…」


純ちゃんはごにょごにょと相槌をうっている




あっ…やばい
泣きそう




「純ちゃん…わたし…トイレいってくる!!」



一目散に走り出す


これ以上聞いてたら
心臓が大変なことになるよ

無我夢中で走った



ドンッ



「わっ!!ごめんな…」



あっ…どうしよ…



「俺もっごめ…田代さん!?」


…優介君
早く、早く逃げないと



「急ぎだから…またね」



声が震える



「田代さん!!」



優介君の大きな手がわたしの腕を掴む