‐hide‐ハイド


「ねぇ…何か用かな?」





声をかけてついでにニッコリ笑ってみる。





途端に見ていた女の子達が気まずそうに視線をさ迷わした。





その中の1人のリーダー的女の子が私に近づいて来た。


「あの…きゃっ?!」





その子は私の近くまで来ると、何かにつまずいた。




「…っ、危なっっ!」



咄嗟に受け止める。



「大丈夫?転んで痣出来たらダメだろ?」


なっと笑いかける。


うん。

私男みたい…。


「はい!…ありがと、ございます」



女の子は少し顔を赤くしていた。


沈黙。

何かあるんじゃないのかな?

「な…」

「…っあ~だり~!!!」



いきなり教室に響いたデカイ声。



それによって口を開けかけた私の声は掻き消される。



みんな驚いてビクっと肩を震わせた。