玄関を出てからもグイグイと私の腕を引いて歩く央。 「ちょっと…央!痛いって!!」 私が央にむかって叫ぶと、我に帰ったように私の腕をはなした。 「あ~悪い」 罰が悪そうに頭をグシャグシャとかいた。 「や、別に良いんだけどさ…」 「…その、リップ似合ってる…よ?」 詰まりながらモゴモゴと口を開く央。 「え?」 「リップ…琳に似合ってる」 今度ははっきりと褒めてくれた。 「ありがと!!」 素直に嬉しかった。