‐hide‐ハイド


「…なに笑ってんの」






隣からの声にハッとする。




「え?…私笑ってた?」






全然笑っている自覚がなかったので少し慌てた。






「うん。てかにやけてた。ちょっと引くし…」




少し私から離れて央が言った。



「うわ~私、自分でも引くわ~。…ちょっとバレンタインのこと思い出しててさ」





「あ~あれは凄かったな…」







私の言葉に央も頷き2人で遠い目をしていた。





「あんたたちそっくりな顔してるよ?」




…母さん。





貴方は失礼な事しかいえないのか…。






母親の言葉に央も苦笑いしている。





ごめんなさい…。






心の中で央に謝罪していた。




「着いたよ~」





運転席から掛かる声に窓のそとをみるともうここはT高校だった。






話してたから全然気付かなかったな…。