‐hide‐ハイド


嬉しかった。





でも同時に申し訳なくなる。



結局心配かけちゃった…。




琳は私にトイレに行くと告げて保健室を出ていった。



もう、隠し通せないよね…。



きっと琳は気付きかけてる。




言うしかない…。


言う覚悟を決めて琳を待った。



…遅いなぁ。


どうしたんだろ?



なかなか帰って来ない彼女。





「汐!!」


勢いよく入ってくる琳に驚く。




「おかえり…って、琳!!手が…血でてる、よ?」





琳の手から血が流れていた。