ゆっくりと後ろを振り返った。 昨日の集団が、そこにいる。 「貴方は、昨日邪魔してくれた子ね?」 取り巻きの中の1人が話す。 昨日も見たけど、どうやら彼女がこの集団のリーダーらしい。 「…琳に手を出さないで」 しっかり見据えて言う。 拳は震えないようにぐっとにぎりしめた。 「…分かったわ」 「ほん…」 「ただし、貴方が代わりになるならね?松江さん?」