◇◇

学校に向かう。





かなり早い時間だから、誰もいなくて静かだ。


私は昨日の嫌な予感を確かめるために今、学校にいる。





下駄箱につき深呼吸した。



そしてそっと開けるのは、自分の場所ではなく、琳の場所。






「…あった」


白い紙。



中には

″放課後屋上へ″



たった1文の文字が並んでいる手紙。



嫌がらせの…手紙。






「あら?ターゲットが違うわ」


不意に背後から聞こえた声。




手紙をポケットにしまう。