そう言いながら悪戯っぽく笑う母親。 「えーナニソレ…」 「そうでしょ?忘れたなんて言わないよね??先生の事件」 「げ…」 ぎくりと肩を揺らす。 「あれは大変だったんだから!!」 「…覚えてるよ」 先生の事件… 私が中学1年の頃ある先生に「先生化粧が濃すぎません?」と言ったことだ。 その時母親も懇談会で私の隣にいて、青白い顔しながらフォローしてたんだっけ? でもあれは確かに化粧が濃すぎて怖いくらいだったからな…。 「…あれは仕方なかったんだよ。うん」 今もそう思うし。