一瞬緩んだ手を摺り抜け、ダッシュで逃げる。 「…あ、オイ!」 背後から徠の悔しそうな声が聞こえた。 …徠、ごめん! そのまま走り、十分に離れてから柱に隠れた。 …あ、あぶなかった。 でも、余計怪しまれたよね? なんでこんなに登校早いわけ?? それから念のため5分程隠れてから下駄箱に戻ると、徠はいなくなっていた。 「…よし」 靴をはいて再び外に出る。 目指すは… 焼却炉。 「あった…」 そこには私の上履きが無造作に詰められていた。