それからというもの、私は少しずつだったけどクラスメイトと話をするようになった。
千夏ちゃんも、それを心から応援してくれた。
中には気が合う女の子もいたり、話してて面白い男の子の友達もできたりした。
全部、広川のおかげだよ?
チラッと、広川を見る。
机に座って、男の子と何か楽しそうに話してた。
いつの間にか、広川を目で追うようになった毎日の私。
これってストーカー?
ううん、違う。
ただ、好きな人を見ていたいだけ。
毎日見てる広川の表情。
…なんだか今日、いつもと違う気がする。
気のせいだったら、いいけれど…。
そう思いながら、気付かれちゃったらいけないと思い、私は視線を広川から外した。

