それからというもの、広川をなんとなく目で追うようになっていた。 それで、分かったことがある。 ――広川って、女の子に人気あるんだ。 休み時間とかいつも近くに女の子がいる。 今まで意識したこと無かったんだけど、広川って結構カッコいい部類。 それに、女の子に囲まれてる広川もまんざらじゃなさそうで… ツキン。 何故か、胸が痛む。 そんな広川を見るのが何だか嫌で、私はトイレに駆け込んだ。