あんたとあたし。




 やっべ、と言いながら、隠すようにしてエロ本を隠す。


 そんなの、いまさら隠したって遅いから。



 そんな行動を横目に見ながら、どんどん作業を進めた。




 山のような洗濯物をできるだけグラウンドから遠いところで干した。
 砂が付くと、困るしね。



「桔川先輩っ!」


 さっきの野球部の後輩が走って来る。



「なに、どうしたの??」


「きゃ、キャプテンが探してます。」




 あたしは、洗濯物を横目にその場を後にした。


 その子の後ろをついて走っていくとその先にはさっきとは違う恰好をしている龍の姿があった。



「どうしたの??」



「戻ってきたか、佐々木、集合かけて。」




 副キャプテンに声をかけると、集まっていた部員たちが整列し龍の正面に立った。