結局、連絡先もわからないまま、彩と別れた。
とりあえず、何の根拠もない、彩の「なるようになる」を信じてみるバカなあたし。
夏の湿った空気を抜けて、明日ともつかない夜中の1時を携帯の液晶画面が教えてくれた頃。
家が大好きな祥志が珍しく家を出て泊まりに行った家の中は、明ちゃんとのガールズトークで盛り上がった。
お風呂を上がったころ、リビングの電気は消えていた。
しばらく柄にもなく宿題に手を付けて、止めてを繰り返して、電気を消したけれど。
味気ない今日だった気がして。目が自然と落ちてくれない。
大して、何があったわけじゃない。
なるようになる、と、彩の言葉を軽く信じて、ガールズトークして。お風呂入って勉強して。
ただ・・・そんだけじゃん。

