シラけた顔で「なるようになるじゃん?」という彩。
いやいやいやいや。そーゆー問題じゃなくてさ、彩チャン。
あたし、明日の予定も、何をすればいいのかも、どこに行けばいいのかも、当面の予定も、何も知らないんだって。
そのうち、連絡来るだろうなんて思ってたけど。連絡先すら知らなかったし。
たぶん、あたしが悪いんだろうけどさっ。
なるようになるってことはないって。うん。
「祥志くんでも、使えば??」
「祥志は役に立たないよ。てか、ちょっとは協力してよ。」
「あたしは夏休みの予定考えるので頭いっぱいいっぱいなの。」
「自分のことは自分でしろっ!」と言い、アイスのカップを捨てに彩は席を立った。
しろっ!って言われてもですね。ハイ。
あたし、あんま3年生に好かれてないみたいだし3年に友達いないし。
野球部のマネージャーやるのに、野球部に友達いないし。
ここは、君を頼るしかないんだよ、彩ちゃん。
君、情報屋並みに詳しいじゃん、いろんなこと。顔広いじゃん。協力してー。

