ナメた感じで話してくる祥志にイラっとしたけど、夏休みをマネージャーではつぶせないから、素直に会話をした。
「ちょっとね。」
「なんだよ、ちょっとって。」
しまった。口が滑った。なんでそーゆーとこだけついてくんのかな、祥志は。
「なんでもないって。で、マネージャーだっけ?」
単純な祥志と若干さっきの祥志の言葉を気にした佐々木が「そーだよ、マネージャー。」といった。
「んー、橘龍とサシで話すわ。あんたら、上行ってて。」
祥志はともかく、佐々木は初対面だし、男だし。
サシの方が話は進みやすいと思った。
あまり納得のいかない表情の二人は、上に行くのを渋った。
「もー、たったといきなよ。」

